イチゴのポット植え替え後の管理と注意点

ジフィーからポットに植え替えて、外気に少しづつ慣らして外置きにしてから気を付ける点は、

・水切れ

・病害虫

の2つです。特に春蒔きの場合、ポット植え替え後の育苗期間は梅雨を挟んで次第に気温の上がる時期。蒸し暑く、湿気が多い上、病害虫の活動も活発化する時季に当たります。

5月下旬は、初夏に向かう既設で、急激な気温の上下があるもの。いきなり30度近い気温になると、小さなポットでは、乾いてしまい苗が弱ったり、枯れたりといった被害が起こる場合があります。

 

これを避けるためには、朝夕の水やりを欠かさないほか、乾燥しやすいコンクリートのベランダなどでは、午前中だけは日が当たり、半日は日陰になるような場所に置いて育てるか、発泡スチロールのトレイなどの上に置いて、朝はトレイに5mm程度の水を張っておくなどして、水が切れないような工夫をしましょう。

土を入れただけの、何も植えていないプランターの上に育苗中のポットを置いて、その状態で水やりをするのも効果的です。

イチゴ 植え替え01

イチゴはバラ科の植物で、ハダニ、アブラムシなどの病害虫が付きやすい性質をしています。特にアブラムシはやっかいなウィルス病を媒介するので、アブラムシそのものの被害よりも、こちらの方が深刻です。植物の病気にも、細菌類が起こすものと、ウィルスが起こすものがあります。

細菌類の病気は、殺菌剤などで予防したり、発生しても進行を食い止めることができますが、ウィルス性の病気には、こうした薬が効きません。発生すると、次第に弱ってしまい、最終的には成長できないままで終わってしまうという場合もあります。育苗中の苗は、成長した株より葉や芽が柔らかく、アブラムシにとってみればちょうど良い餌になってしまいます。

 

いったん、ついてしまうと手遅れになる恐れもありますから、まずは予防が肝心です。もし、ついてしまった場合でも、早期発見、早期治療?で病気になるのは防ぐこともできます。

 

・プランターに植え替える時期の見極め方

イチゴ 植え替え02

いちごの苗の植え替え期は、ポットの穴を見て判断します。

今回はジフィーを使っているので、いきなりプランターや地面へ植え替えても不可能という訳ではありませんが、あえてポットを利用しているのは、「その方が根張が良くなる」からです。植物の根は、狭い場所をふさぐように伸びていく性質があり、その際水持ちのよい状態で育成すると、根が伸びる速度が上がる性質があります。

あまり、広々と「仕切り」のない場所で育てると、反対に根がなかなか伸びないのです。植物は根から得る養分で成長していきますから、根の発達が良い方が、成長も順調ということになります。

 

ポットで育苗すると、苗はポットと、土の隙間を埋めようとして根を伸ばします。最終的に、ポット内を埋め尽くすように、ポットの形の根を形作るようになります。この状態を「ポットに根が回る」とか「ルートボール(root ball)」と言って、しっかりとした根が形成されている状態とされています。

ポットで育苗して2か月程度が経過すると、順調ならば、ポットの下から、根が顔を出してきます。こうなったら「ポットの中だけでは狭いですよ」というサイン。植え替え時です。

植え替え適期の苗↓

イチゴ 植え替え03

少し早目の苗↓

イチゴ 植え替え04

このころになると、上部も、ポットの上端から葉が少しはみ出したような状態になります。根がポット下の穴から出てきていても、葉がポットの上端に収まるようであれば、まだちょっと時期が早いという判断になります。ポットの下から根が出てきているのは、一番長いものが顔を出しているだけで、ポット内に根がしっかりと回っていません。

この状態で苗を出すと、土がボロボロと崩れ落ちるような状態で、根の発達はまだまだです。この状態で慌てて植え替えをすると、伸び始めたばかりの根が、土が崩れることでショックを受けてしまうため、一時的に成長が止まってしまう「植え痛み」という症状が起きることがあります。

 

穴から根が顔を出した後、事情によってなかなか植え替えられないという場合もありますね。そうなると、ポットの中一杯一杯に根が張ってしまい、ガチガチに固まってしまった状態になります。これは「根詰まり」と言って、植え替え期を過ぎてしまった状態です。

しばしば、穴から顔を出した根が枯れていたり、下葉(株の一番地面際=外側に生えている葉)が枯れていたりします。そのまま、通常通りの植え替えをすると、絡み合った根が新しい土へ上手く伸びて行けないので、植え替えた後の回復に時間がかかります。

 

こうなってしまった場合は、水を張った浅いトレイに鉢をつけてからポットから苗を抜いて、根をほぐし、それから植え替えを行います。

根をほぐした様子↓

イチゴ 植え替え05

植え替えた後、たっぷり水を与えて3,4日直射日光の当たらない、明るい日陰で管理すれば、次第に落ち着いて植え傷みも少なく成長していくことができます。最初は時間がかかりますが、上手く植え替えに成功した後は、かえって成長が良い場合もあります。

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