スポンサーリンク


蝶の標本の作り方【初心者でもわかる写真付き作成手順!】

蝶 標本 作り方12

「昆虫採集でとった蝶は標本にしてみましょう」

昆虫採集は夏休みだけのものではありません。
例えば蝶なら、関東地方では早いもので4月に羽化する種類もいます。

シロチョウ類ならば、菜の花が咲く頃になれば飛んでいるのを見かけます。
5月になり気温が高くなってくると、東京でもナミアゲハやアオスジアゲハ、クロアゲハも飛び始めますので気をつけて見てみましょう。

 

蝶は蛾と違って、触って手が痒くなるという種類は日本に生息していません。

蜂のように刺すこともありませんから子供でも安心して捕獲できます。昆虫に触れ合う楽しみを知る良いきっかけとして蝶を捕まえてみるのはとても楽しいことです。趣味で捕獲するくらいでは蝶は絶滅しませんので心配することはありません。

もしきれいな蝶が捕れたら、標本にしておけばいつまででもその美しい姿を眺めることができます。

そこで、初心者の方でもわかる標本作成の手順をご説明します

 

まず、補虫網で捕まえた蝶は、翅(はね)が傷まないように三角紙に包んで持ち帰ります。

蝶 標本 作り方01

あとで必要になりますから、捕獲した日付と場所をメモしておきましょう。
図鑑などで名前を調べておくことも必要です。

昆虫は捕まえたあと、死んでから時間がたつと身体が固まってしまい、翅を広げることができなくなります。
理想的なのは生きているうちに作業をすすめることです。
死んですぐならば翅はまだ開くことができます。
虫を標本にする際に翅を広げることを“展翅(てんし)”と言います。

 

生きている蝶は動きが激しいので、胸をつぶさない程度に圧迫して気絶させます。
その後背中から針を刺します。昆虫の標本を作成するときに使う針は縫い針ではなく、専用のものを使用します。
蝶 標本 作り方02

針は真上から垂直にまっすぐ刺します。斜めに刺してしまうと、その後の展翅がうまくできません。

針は太さによって番号がついています。細いものから順に0~6程度まであります。

蝶 標本 作り方03

モンシロチョウくらいならば1、アゲハチョウくらいの大型の蝶ならば2または3という感じです。

蝶の標本を作る際には“展翅台”という道具を使います。
昆虫採集などの用具を扱う専門店はほとんどのお店が通販をしています。

これは一度購入すると長く使えます。幅の広いものから狭いものまで、1号~6号というふうに番号が振ってあり、1000円から1500円程度
です。
真ん中の隙間には発泡スチロールや柔らかい木、コルクなどがはめてあり、そこに針を刺した蝶を固定します。

蝶 標本 作り方04

両側には翅を乗せる台があり、翅をパラフィン紙ではさむ形になります。
パラフィン紙は作業を始める前に板の一番上にピンなどで止めておきましょう。

蝶 標本 作り方05

翅を広げる両側の台と蝶の胴体の高さを合わせます。蝶が溝に埋まってしまうほど低くても、溝から浮き上がっているほど高くても水平に展翅することができないので注意してください。

・低すぎる場合↓

蝶 標本 作り方06

・高い場合↓

蝶 標本 作り方07

蝶を刺したとき、頭部が持ち上がってお尻が下がっていたり、その逆でも展翅がうまくできません。身体をまっすぐ、水平に固定することが大切です。

身体をまっすぐに刺すことができたら、一枚ずつ展翅していきます。
蝶の翅には筋があります。身体から伸びている筋は根元は固く太い状態ですが翅の先に行くにつれて細くなっていきます。
蝶の翅は非常に繊細でもろく、すぐに破れてしまうので、展翅をする時は翅の付け根の太い筋を針でゆっくり丁寧に動かしていきます。

蝶 標本 作り方08

パラフィン紙の間で翅を好きな位置まで広げたらピンで固定します。
蝶の翅に直接ピンをさしては穴があいてしまうので、小さく切った発泡スチロールなどにピンを刺したものを用意しておき、翅の端を抑えるよう
します。

蝶 標本 作り方09

展翅した蝶は数日そのまま乾燥させておきます。風通しが良く、直射日光が当たらない場所で陰干しします。

蝶 標本 作り方10

固まったら蝶を展翅台からはずします。丁寧にピンやパラフィン紙をはずし、背中の針だけは刺したまま、保管する箱に移します。

蝶 標本 作り方11

昆虫の器具を扱っている専門店では、ガラスをはめた標本箱を買うことができます。

蝶 標本 作り方12

しかし、夏休みの宿題で子どもが標本を作る場合は、自作の標本箱でも代用できます。
例えば浅い空き箱や食品保存用のタッパーに薄い発泡スチロールの板を敷いたもので良いでしょう。

標本というのは生物の記録です。完成したら情報を添付しておくことが重要です。
小さな紙に情報を書き込み、標本箱の中にピンでとめておきましょう。

蝶 標本 作り方13

そして大事な標本をなるべく劣化させないように、箱の中には防虫剤や乾燥剤を入れておくのもおすすめです。

 

関連記事&スポンサーリンク



サブコンテンツ

このページの先頭へ