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きのこ原木栽培【原木はどうやって入手する?はじめてのキノコ栽培(中級編)】

・キノコの旬はいつ?
スーパーに行くと、一年中キノコが販売されていますね。

これらは、菌床や菌床瓶といって、人工的にキノコが出やすい環境を整えることで、一年中キノコを採ることができるようにしているのです。こうした人工的な栽培の場合は、旬に関係なくキノコの発生しやすいような性質の菌を選び出して、繁殖させています。

 

天然もののキノコは自然の状態だと、発生期が決まっています。

種類によって、春先から、梅雨時、秋から冬、と、真夏を除いて通年色々な食用キノコが採れます。一番たくさんの種類が採れるのが秋で、シイタケのように、秋と春の年2回、発生期があるキノコもあります。

栽培キノコの季節と旬
しいたけ 春3月~5月ごろ、秋9月~11月
なめこ 10月中ごろから12月
ひらたけ(しめじ) 10月から1,2月を除き春先
まいたけ 10月ごろ(1株しか出ない)
きくらげ 1年じゅう発生するが、最盛期は梅雨時期
くりたけ 10月頃(期間は短い)
えのきたけ 10月下旬から翌年の春先まで
※関東地方での標準です。地域や標高、品種によってずれがあります。

(表:栽培キノコの種類と旬)

 

・なぜ、植菌は春までに行う?
原木栽培の場合、菌の種類とは無関係に、冬から早春にかけて植菌を行います。これには二つ理由があります。

一つは、ホダ木の材料になる木を伐採するのには、木の休眠期である冬場に伐採を行う必要があることと、ホダ木として利用するためには、少なくても2週間できれば1か月程度、乾燥させる必要があること。木は2月に入ると根の活動が始まります。

森林を再生させながら利用したいのであれば、伐採は、1月末頃までに行うことが理想的です。キノコ類は腐朽菌と言って、本来は枯れ木に生息します。生木には、腐朽菌類を殺してしまう成分が含まれているので、ある程度乾かして、水分を減らさないと、植菌しても菌が死んでしまって育ちません。

 

もう一つは、種菌側の事情です。空気中には、いつも様々な腐朽菌が存在していて、菌類の生存競争が起きています。ですから、ホダ木に植菌をしても、天然の雑菌のほうが早く成長してしまうと、キノコ菌が生存競争に負けて上手く育たないこともあります。菌類の世界でも「早い者勝ち」はあるんですね。

この状況を避けるためには、なるべく天然モノの雑菌が活発でないタイミングを狙うのが効果的です。そこで、最も雑菌の活動が低下している冬場から、春先に植菌をして、他の菌が育つ前にキノコ菌を一気に繁殖させてしまうことで、ホダ木を作ると言う訳です。

 

・原木にする木はどうやって入手する?
原木にする木は、ホダ木と呼ばれます。育てたいキノコの種類によって、好む木が違います。一番手に入りやすいのは、シイタケ向けのナラの木でしょう。ナメコには、サクラやクルミの木が向いています。ヒラタケ(しめじ)は、サクラ、クルミ、ナラのほか、ケヤキでも上手く育ちます。

きのこ 原木栽培01

(ホダ木…左手前はサクラ、奥がコナラ。コナラはちょっと太め、サクラはミニサイズです)

 

キノコの原木栽培用のホダ木は、ホームセンターや通信販売のほか、各都道府県の林業組合などでも販売しています。購入するのなら、林業組合で入手するのが割安でしょう。オークションなどでも、稀に売られていることがあります。

 

きのこ 原木栽培02

ホームセンターでの販売。左は植菌済みのシイタケ原木、右は植菌前のホダ木です。

 

自分で入手したいのなら、森を持っている人に頼んで切らせてもらうほか、裏ワザとして、公園の修景木の剪定を譲ってもらったり、薪を販売している業者さんに声をかけて、ちょうど良いサイズの物を分けてもらうという方法もあるでしょう。

伐採した木は、なるべく雨に濡れないように、屋根のあるところやシートの下に保管し、植菌の直前に、栽培用の長さにカットします。

 

次回は、種菌の入手方法、植菌に必要な道具について解説しましょう。

キノコの種菌のタイプと入手方法&必要な道具【初めてのキノコ栽培(中級編)】

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