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キノコの短木栽培~初めてのキノコ栽培(中級編)

・長木栽培と短木栽培

キノコ栽培と言われると、多くの方が、シイタケ栽培の様子を思い浮かべられるのではないでしょうか?

実際、原木栽培で商業ベースになっているものというと、シイタケが最もポピュラーであり、その他のキノコは特産品や高級キノコというイメージがあり、家庭での栽培がおこなわれている物はあまりありません。

これは、市販されている多くのキノコが菌床栽培での栽培ができることから、管理が難しく、大規模施設で大量生産する方が効率も良いし、季節に関係なく一年中出荷ができるため、収益性が高くなるからです。

 

とはいっても、家庭でこういったキノコの栽培ができないか?というと、そういうことはありません。ヒラタケ(一昔前はしめじ、とよばれていました)などは、栽培がしやすく、害菌抵抗(キノコを生えなくしたり、食べてしまう菌に対する抵抗力)も強いため、比較的容易に栽培ができます。

マイタケのように、原木を煮込んで植え付ける、などの難しいコツも必要なく、種菌もホームセンターでの取り扱いがされていて、手に入りやすいです。

 

ヒラタケは短木栽培が適したキノコの代表です。今回は、ヒラタケの植菌を例に、短木栽培の方法をまとめます。

 

・細くて長い「長木」、太くて短い「短木」

シイタケに代表される長木栽培は、あまり太い木を利用しないで作ります。通常、直径15~20センチくらいのものまでが利用されていて、25cmを超える丸太を使うことはありません。これは、管理の都合が大きく、あまり太い木だと、仮伏せの時に湿った木を組み替えるのが大変になってしまうからです。

湿気の残っている長いホダ木は、持ち上げるのが大変で、足の指の上なんかに誤って落とすと骨折の心配もあるほどです。

そのため、20cmくらいの太さになると、少し短く切って重さを調整したりもします。

 

一方で短木栽培は、反対に、直径20~30cm位までの木を利用します。時には、伐採後の切り株を使って植菌したりすることもあります。

 

短木栽培では、太い丸太を、15~20cm位に切って、その側面と、断面の片方に菌をつけて利用するものです。こうすることで、長木栽培に適さない太さの木も利用できて経済的でもありますし、短いおかげで重さもさほどではなく、女性でも簡単に管理することができるという訳です。

きのこ 短木栽培01

短く切った丸太は、最終的には半分ほど地面に埋め込んで管理します。こうすることで、切り株状になった原木の上面、側面にキノコが発生するようになります。

 

・ヒラタケの植菌

ヒラタケに適した樹種は、ケヤキやクルミです。今回は、直径25cm程度のものを輪切りにして利用します。

用意する道具は、基本的に長木栽培と同じです。

 

長さを20~30cm程度にして、丸太を切っていきます。木端の部分は雑菌に侵食されている可能性が高いので、少し切り落としてしまいましょう。

切った丸太は、切った順で二つ一組にしておいておきます。(つまり、原木は基本的に偶数で作る予定で行きます)

最初から、短く切って行っても良いですし、一旦長めに切ってから、二つに分けてもOKです。

 

切ったときに出てくる、のこクズは、後で利用します。捨てないで、まとめておきます。

シイタケ、ナメコと同じ要領で、ホダ木の側面に、植菌ドリルで穴をあけていきます。

きのこ 短木栽培02

節目のあるところ、傷のついているところなどは、多めに穴をあけましょう。

きのこ 短木栽培03

重ねたとき内側同志になる断面にも、同様に穴をあけて、こちらにも菌を打ち込んでいきます。

きのこ 短木栽培04

次に、ペアになるホダ木にも同じように穴をあけて、菌を打ち込んでいきます。この時、重なり合う断面に菌を打ち込んで、菌を打った断面同志を重ねてペアにします。

 

全てのホダ木に植菌が終わったら、仮伏せに入ります。伏せ場にのこクズを厚さ3cm程度敷き詰めて、その上に短木をペアの状態の隙間なく並べて置きます。

並べ終わったら周囲を段ボールなどで囲み、隙間の部分には残った、のこクズを詰め込み、たっぷり水をかけて湿らせ、上から、別の段ボールで蓋をして、飛ばないように石などで押さえておきます。

 

毎日、蓋を取って水をかけ、湿気を保つようにして梅雨入りまで管理します。途中、一度上下をひっくり返しに置き直すと、菌糸がまんべんなく繁殖します。

 

梅雨の頃に伏せ場から取り出して、半日陰の場所に、原木の高さの半分ほどまで埋めて、上から落ち葉などをかぶせて保湿し、秋まで、2,3日おきに水をかけて管理します。早ければ9月末頃から、キノコの発生が始まります。

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