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種の寿命はどのくらい?【保管方法でも種の寿命は延びる】

品種によって変わる種の寿命

家庭菜園をやっていて、本格的に品種の数を増やして栽培を楽しめるようになってくると、「余り種」がたまってくることはありませんか?

 

「これは、去年で、こっちは、2年前…あれっ!?5年も前の種が残ってる!??」なんて経験、ありますね。

100円均一の種でも、プランター栽培では余ることがあります。お友達と交換したりできると望ましいのですが、芽がでるかどうか分からない古い種となると、これはこれで困りものです。

種の寿命01

種は、鮮度が高いほど、発芽率が高く、年々、発芽率が低下していきます。

 

購入種子には、たいてい、消費期限のような表示が付いています。「発芽率 20××年 〇月 95%」とか「播種期限20**年12月」のような表示です。

これは、日本産の種でも、外国産の種でも同じで、種の袋に必ず発芽率が記載されています。オークションなどで小分け種子を買う時は、発芽率、発芽期限をはっきり表示していないこともよくあります。必ず、確認してから購入するようにしましょう。

売られている種の大部分は、2,3年の発芽期限を見込んでいることがあります。採種期も書いてくれているパッケージを見ると、前年から前々年に取った種であることが分かります。

種の寿命02

各国種袋の裏側…発芽期限がちゃんと書いてありますね。

 

発芽率の低下は、品種によってスピードが違います。一般に、種の小さなものほど、短命で、大きな種の方が長生き、品種改良された一代雑種(市販の種子は、圧倒的にこちらが多いです)は短命で、原種または、原種に近い在来種、エアルーム(アメリカの在来種)、家宝種といわれるものほど、寿命が長い傾向はあります。

 

ただし、品種独自の特性で、急激に発芽率が落ちるものもあり、必ずしもこの法則にぴったり当てはまらない種もあります。

例えば、カボチャは5~7年ほど発芽率85~95%を維持してくれますし、ナノハナ科の野菜である、水菜や小松菜、大根、カブなどは比較的長命です。しかし、豆類は非常に寿命が短くて、大豆などは、2年目に入ると半分程度しか発芽しなくなってしまいます。

インゲン、アズキなどは3年ほど大丈夫で、エンドウ豆(きぬさやエンドウや、グリーンピースなど)は、例外的に長生きで、保存条件が良ければ、7年程度発芽してくれることもあります。

同じナス科でも、トマトやナスは長生きですが、トウガラシ、ピーマンは2年くらいで蒔ききってしまう方が良いでしょう。種から育てる四季なりイチゴなどは、非常に短命と言われていて、常温保存では、翌年には発芽率ががっくり落ちますし、芽が出たものでも成長が良くなくて、育ちきれないものも多くなります。

 

(種の寿命表)

短命↓長命 1~2年 ねぎ、玉ねぎ、にんじん、ミツバ、落花生、大豆、スイートコーン、イチゴ
2~3年 トウガラシ、エンドウ、豆類、ほうれんそう
3~4年 大根、カブ、ミズナ、小松菜、白菜、キュウリ
4~5年 カボチャ、スイカ、在来種とうもろこし、麦、雑穀類、ナス、トマト
5年以上 ※レタス、春菊、チコリなどキク科野菜

※休眠打破といって、予冷処理が必要になります

 

保管方法でも種の寿命は延びる

保管方法が良ければ長期間寿命を維持することができます。種の保管で重要なのは、「温度」と「乾燥」「酸素」です。

一般的な野菜の種は、日当たりの良い店頭に展示棚に並べられて、ガンガン日光を浴びながら売られていますね。この状態は実は種子にとっては非常に過酷。種は温度が低いほど、代謝が下がり、寿命が延びるものなんです。

で温度変化が激しい場所に置くと、気温の変化に適応するためにエネルギーを消費してしまいます。すから、低温で保管してあげるだけで、ずっと長生きしてくれるということが分かっています。

冷蔵庫に入れて4℃で保管するだけで、大豆のように短命な種子も、発芽率の低下がゆっくりになることで知られています。冷蔵庫に入れないまでも、室内の温度変化が少なく、涼しい場所に置くだけで寿命が長くなるのです。

 

モノによっては、冷凍保存することができる場合もあります。例えば、レタスやトマト、シソ、イチゴの種子などは冷凍保存することができます。ただし、この時気を付けておかなければならないのが「乾燥」です。良く乾いた状態で冷凍庫に入れないと、種子が中に吸い込んだ水分の凍結で壊されてしまうからです。

常温・冷蔵庫保存の場合でも、程よく乾燥していない種子は、カビや病気の発生や、保存中に誤って発芽してしまう危険があります。種袋の中の種を全部一度に蒔かないときは、あらかじめ使う分だけを取り分けて、残りはすぐに袋の口を閉じて密閉するほうが良いでしょう。

 

そして、もう1点重要なのが「酸素の遮断」です。種は、酸素呼吸をして発芽します。ですから、密閉して酸素を遮断すると呼吸がゆっくりになり、それだけ消耗が減らせます。

一番簡単な方法としては、キッチンで使われる、チャックつきポリ袋に種袋を入れて、なるべく空気を抜き、それを更に、一回り大きなチャックつきポリ袋に入れる方法です。これで涼しい場所に保管するだけで、発芽率の低下が抑えられます。海苔やお菓子の袋に一緒に入っている脱酸素剤を一緒に封入すると、なお、良いです。

 

量の少ない種などは、小さな袋に移して、お茶の缶や紅茶の空き缶、小さなジャムの空き瓶などにまとめて入れ、脱酸素剤と一緒に保管するのも良い方法です。自家採取種子で1種類がたくさんあるときにも、この方法が利用できます。

在来種の採種家の方で、大量に保管される方では、一升瓶に種をぎっしり詰めて、蓋をロウで目張りすることもあるそうです。真空パックの種子では、15年前のものでも、涼しく温度変化の少ない室内では、半数以上の発芽に成功するケースもないではありません。

 

次回は、発芽率の確認方法についてまとめます。

 

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