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モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組みをレポート!

実は現在のゲルには最新技術が満載

モンゴルといえば、大草原の真ん中にたたずむ白いゲルと遊牧民、いうイメージを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

 

モンゴルの最新ゲル事情01

 

一見近代的な生活とは無縁に見えるモンゴルの遊牧民だが、実は現在のゲルには最新技術が満載。多くのゲルは電気を完備していて、ゲルの中でテレビを見たり、洗濯機を回したりしているのだ。

 

モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み01

これが現在の一般的なゲルの外観。

左側にあるのがソーラーパネル。右側の丸いものがテレビを見る為のパラボラアンテナだ。

 

日差しの強いモンゴルの草原では、太陽光発電で電力をまかなっている。日中ソーラーパネルを使って電力を溜め、夜間の照明などに利用しているのだ。

 

モンゴルの最新ゲル事情03

ゲルの中に電気洗濯機がある。なんだか不思議な光景だ。

 

モンゴルの最新ゲル事情04

薄型テレビも完備。衛生放送でかなりのチャンネル数があり、たくさんのテレビ番組を楽しむことができる。

 

その他、モンゴルの草原で暮らす遊牧民族でも、今では皆携帯電話を持っている。固定電話が普及する前に、モンゴル全土を携帯電話網が覆ってしまった形だ。その点はかなり近代的なのだが、一方まだまだ現世離れした部分も多く残っている。

 

たとえば、火を起こすための燃料は家畜の糞を乾燥させたものだし、ほとんどのゲルで水道設備は整っていない。トイレは穴を掘っただけの掘っ立て小屋形式か、「青空トイレ」状態。炊事や洗濯などに使う水は、川から汲んでくる。

 

近代技術と昔ながらの生活の知恵が一見アンバランスに融合して成り立っているのが現在のモンゴル遊牧民の生活だ。モンゴルの首都ウランバートルでは急激な経済発展と近代化が進んでいて、遊牧生活をやめて都会へ定住する遊牧民も増えている。

 

今後も大きく変わっていくと予想されるモンゴルの遊牧生活。モンゴルを訪れる機会があれば、その時その時のリアルな遊牧生活を覗いてみるとおもしろいだろう。

 

実際に訪れて観察したゲルの仕組みをレポート!

モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み01

モンゴルの遊牧民の家であるゲル。家畜を放牧しながら生活している遊牧民は、季節に合わせて一年に何度か住む場所を変えなければならない。その生活にあわせて考えられたのが、ゲルという移動式住居だ。

 

今回は筆者が実際に訪れて観察したゲルの仕組みをレポートする。

 

ゲルは棒状の木を組んだ上に布をかぶせたテントのようなもので、3~4人で1時間ほどあれば組み立てができる。分解すれば木の棒と布になるので、引っ越しの時の持ち運びも簡単だ。

 
モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み05

ゲルの内側に入ると、木の棒が細かく組み合わされて骨組みができていることがわかる。中心部にハガナと呼ばれる2本の柱があり、これが屋根の部分を支えている。ハガナがずれるとゲルが倒れてしまうので、絶対に触ってはいけないものだ。

 

この2本のハガナ、男と女を表すと考えられていて、2本のハガナの間を通ることは、そのゲルの夫婦の仲を裂くことを意味する、という言い伝えがある。物理的にも精神的にも、触ったり間を通ったりしてはいけない重要な存在なのだ。

 

モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み02

ゲルの天井には丸型の天窓(トーノと呼ばれる)があり、布をかぶせる面積を変えることで部屋の明るさを調節する。全て布をかぶせると、昼間でもゲルの中は真っ暗だ。

 

モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み03

天窓にかぶせる布には、ゲルの外側にタイヤや石の重りがぶら下げられている。

 

モンゴル遊牧民の家・ゲルの仕組み04

ゲルの真ん中にはストーブが置かれていることが多い。ストーブに火を起こす燃料が、家畜の糞を乾燥させて固めたもの、というのがモンゴルらしい。

 

天窓の一部に煙突を通すための穴があけられていて、ストーブを使っている時にはそこから外に煙を出す。暖炉を使っていない時には、煙突を外し、上から布をかぶせる仕組みだ。

 

ゲルの周りを覆う布は羊の毛でできたフェルトのような素材なので、モンゴルの冬の厳しい寒さにも耐えられる構造になっている。モンゴルの遊牧民の知恵がたっぷり詰まったゲル。訪れる機会があれば、ぜひその仕組みを観察してみてほしい。

 

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